煩雑なローン手続き

業者間取引を主にやっているので、たまに住宅ローンの申し込みを代行するとあまりに煩雑な書類提出にうんざりする。末端営業を主とする販売会社ならともかく、一般の不動産業者にはかなりの負担になる。お客様にも大いなる負担になっているものと思われる。
先ずは事前相談シートを記入し、物件パンフレット、源泉徴収票、免許証、保険証の写しを添えて仮審査を受ける。審査がOKになると契約書、重要事項説明書、住民票、印鑑証明書、納税証明書、登記簿謄本、本申込書を提出する。本審査が下りるのに1週間、その間に夫婦共有名義にすると契約書の書き換え、または覚書を追加添付する。金消契約では、さらに印鑑証明書、本人を確認するための免許書、保険証、そして契約書の原本を持参する。共有名義人も担保提供者として、印鑑証明書、住民票、本人確認のため運転免許書、保険証が必要になる。
金消後物件所在地へ転入手続きを行い、実行時に新住居地の住民票、印鑑証明を取らなくてはならない。
今回は遠隔地から横浜へ転勤になるお客様、ローンの申し込みのために、ご夫婦で行った来たり。書類も行ったり来たり。郵便を使うといつ届くか分からない。速達といってもポストに入れたのでは同じ。宅急便が一番頼りになる。
担保提供者の書類というが、持分だけで十分に担保価値がある場合でも駄目だそうだ。今回共有者である奥様の必要以上の書類を請求されたのは、たぶん、最初の申し込みのときに、単独所有を前提にした申し込みをしたせいだと思う。慣れないせいで、ずいぶんとご負担をおかけした。
しかし、大競争時代に突入した住宅ローン市場だが、これでいいのかと考えさせられてしまった。マニュアル手続きで、例外なし、銀行とは要求することばかりで血が通っているとは思えないところだ。