協会人と経営者

松下幸之助、経営者の先見性について、曰く「これは難しい問題ですね。ただ特に感じるのは、一歩だけ先を見たらいいんやないかということですね。それも三歩も四歩も先を見ようとすると失敗しまんな。つまりね、十年先にこうなるという見方も必要ですが、それより来年はこうなるということのほうが大事ですよ。政治家なら百年の大計が必要やけど、経営者は明日の経営でいい。一歩ずつ先んじたらいいと思うんです」
協会人は、いわば政治家であり、会員の将来利益を考えながら、長期展望を持って経営に当たらなければならない。しかし、会員は自らの経営については目の前の案件を切り抜けるために全知全能を注げばいい。
協会人、経営者両面に長けることはなかなか難しい。まずは目の前の一歩、経営に注力すべきだろう。