大矢再登場

1997年の秋、横浜ベイスターズは長年Bクラスから抜け出せなかった弱小球団を久しぶりに2位まで押し上げた大矢監督を解任、権藤ヘッドコーチを監督に昇格させた。結果は39年ぶりのリーグ優勝、日本シリーズ制覇となった。
来期、その大矢監督が戻ってくる。
39年ぶりの優勝は、誰のおかげだったのか?あの時、大矢監督のままでも優勝できたのではないか?誰しもそう思った。
佐々木が元気だった。石井琢郎、波留、鈴木尚典、ローズ、駒田、井上、谷繁、全員が絶好調の時期だった。
広島にしても、横浜にしても値上がりした選手をどんどん外に出してしまう。高額年棒を払えないためだ。今年の日本ハムは、なかなか優秀な選手が来てくれない状況で、他球団が注目しない隠れた逸材を探すのに1億円もの金をかけて選手診断システムを独自に構築したという。低迷したプロ野球界で、球団経営に本気になれば優勝は手の届くところにある。年棒ばかりを高くするどこかの球団も何年も優勝から遠ざかっている。
フロント、現場が一体となって成し遂げる優勝が、いかに地域を盛り上げるか、経済効果をもたらすか、北海道をよく見て学んでほしい。
横浜を大事に思い、好きならぜひ来年は優勝争いを演じてほしい。切なる願いだ。