基準地価

朝刊に基準地価の動向が発表され、13年連続の下落とある。しかし、現場の自分にはどうも実感がわかない。なぜなら、二極化はされているが上昇している地域は確実にあり、全体的にも地価は下落というほどのことはないと思われるからだ。せめて横ばいくらいにはなっているのではないかと感じる。
金利、住宅ローンの緩和等で、住宅需要を喚起しているが、供給側が仕入れに苦労している。緊迫した売却要因による供給しか見込めないのが現状だ。工業系の企業の生産施設の縮小、移転とバブル後処理的な塩漬け物件の売却などがあり、首都圏では大型マンションが供給され、一気に市場を低値誘導したのはつい最近であるが、その後徐々にマンション価格も上昇してきている。
今回の基準地価は、商業地と住宅地を分けて発表しているが、東京で供給される大型、高級マンションは工場跡地などに建設されており、準工業、工業地域に分類され、住宅地というカテゴリーに入れられてない。したがって、今朝の発表の住宅地の基準地価ということには信頼できないではと感じる。
すでに、横ばいから上昇気配があると思われる。