野田聖子

toshiaki_yamai2005-06-26

郵政大臣野田聖子は、全日本不動産協会の前会長野田卯一の孫、先日県本部の理事会の折、全理事に一冊の書籍が配られた。「少子化と闘う」野田聖子の書いた本だ。
政治家野田聖子は、「少子化対策」「夫婦別姓」を唱えながら、その真意は、やはり日本の構造改革を目指すのだと。「改革なくして成長なし」は、今や小泉純一郎の謳い文句であるが、それとは一線を置き、うわべだけではなく新に改革するには、国民の目線に立って、物言わぬ痛みや、苦しみをまずは理解することから始めなくてはならない、という。
分かりやすいテーマとして「少子化対策」についての政府、政治家の怠慢をあげ、根本にある問題解決には至らない現状を嘆く。厚生労働省所管の保育園、文部科学省所管の幼稚園の例を挙げ、いかに無駄な税金を使い続け、結果、国民のためにはなっていないという。幼稚園に入園するには、下園時に迎えに来ることが条件だし、保育園については定員が少なく待機児童が増える一方だと。ヨーロッパでは、仕事に就いた女性の出産率が高く、仕事をすることが子供を産まないことの理由にはならない、安心して子供を産める職場や社会の理解が必要だという。出産イコール退職だという社会はおかしいと。
巻末のマニフェストは、郵政民営化についての政策提言もあり、興味深く読んだ。