物言えば、、、

しばらく、母子の妙な画像を見ていただいたくれた方、ありがとうございます。故郷の母を忘れないようにあえて前に進まなかったわけです。
物言えば唇寒し秋の風」、とは芭蕉の有名な句です。「何か言うと他人から批判されることになるので黙っているに限る」という意味だと思っていましたが、芭蕉には他にもそういう人生訓のような作品はありませんので、どうやら急に寒くなった晩秋の朝、口を開いてみたら寒かったという驚きと季節感を表現しただけなのかもしれません。
芭蕉の句がどうであれ、あまりしゃべりすぎると時々それが舌禍事件になどとなってエライ目にあうことが起きることは間違いありません。「口は災いの元」ということが起きます。誰しもそうした失敗は何度も経験しているのでしょうが、問題はそのことを大いに学習してしまい、すっかりおとなしくなってしまうことです。「沈黙は金」と寡黙を通すことを美徳としてしまっています。
主張すべきことは口にしなければならないし、何かを糾すときには声を大にすることも必要です。モラルハザード、教育力の低下、人情の希薄化、公の意識の喪失など時代は腹の立つことばかり、そんな世相に対する闘争心をもう一度回復させなければなりません。青臭いと言われても、笑われても主張すべきは主張していこうと思います。