過剰設備

 よく東京に出ることがある。最近は大船から東海道線に乗る。川崎から東京へ向かう車窓からおびただしいビル群を見ることになる。都市を人間社会を維持するためのひとつの設備だと考えると、これらのビル群が果たして必要なのだろうかと思えてくる。都市に集中する企業を収容するための箱を、利便性の高い街の周辺に林立させていく。そのまた周辺、あるいは高い所に住居を配置していく。インパクトシティーとはこのことか?

 どうも過剰な設備ではないか、と思えてくる。過剰な設備は都市のコストがかかりすぎて経営を圧迫したりしないのだろうか?都市の経営は公、過剰な設備は民がやる、民がやるのだから損得は考慮済みなのか?