在庫過剰

不動産業界への資金融資が楽になった。銀行は、ひところの貸し渋りがなかったかのように窓口を広げており、まるでバブル期のような対応となってきた。それに乗せられて建売業界は、相場より高めの土地を買い漁っている。最近の住宅需要はこれまでのような強さもなく、落ち着いている。その結果、高値仕入れをしてしまった物件は当然売れず、在庫を増やしているという現状だ。賢明な経営者は、バブルの経験を今に生かすのだが、バブル以降新規参入者の多い不動産業界、また新たな社会的負の要因になろうとしている。
市場をよくよく見つめて、良い物だけを供給できる業者が生き残れるということを肝に銘じて欲しい。