地方

ZeNNETを立ち上げたおかげで、地方本部へ研修で出かけることが多い。関東にとって各県は「地方」なのだが、研修中に「地方」と発言するときに躊躇する。「地方」=「田舎」と、私の中でイメージされるからだ。
昔々廃藩置県の時代に「地方」とは「じがた」と読まれた。「町中」に対する言葉だった。廃藩置県が終わり「中央」集権型で東京一極集中体制が整い「中央」に対して「地方」となった。だから「地方」を「田舎」とイメージする私が遅れているのかもしれない。
ZeNNETは関東で誕生したシステム、地方には使いづらい、あるいは使えないところもあるかもしれない。研修でいつもお願いするのは「地方にとって不都合、不具合があれば、教えてもらいたい。必ず直すから」と。
地方を、小さな東京にする気は毛頭ない。地方には地方の良さがあり、その良さの中でデジタルの便利さを発見してくれればいいのだから。