すっぽん

先ずは越の寒梅で割った生き血で乾杯。グラスに残る心臓を箸でつまみ口に運ぶ。続いて少し苦味のある緑色の胆嚢酒を飲む。レバーの刺身、手の焼き物が出る。手の焼き物は、小骨があるが絶品の味、しゃぶりながら酒がすすむ。
これまで二度すっぽん料理を食べたが、だいたいは鍋が中心で、ここまですっぽんを料理して味あわせてくれる店はなかった。
鍋がまた良い、ゼラチン質の腹の部分にはコラーゲンがたっぷりで美容にもよさそう。
最後は雑炊で大満足の食事を終えた。
この店は、契約池を5箇所持っており、一番味がいいといわれる5歳ものを出しているとか。すっぽんの寿命は90年くらいという。冬眠をする生き物は栄養があり、身体に良いのだそうだ。してみると熊も良い、蛙も良い、蛇も良いということになる。帰り際に、友人に、次は何にしようかと聞かれ、身体に良いのはすっぽんまでにして欲しいと密かに思った。
さて、つけた精力を仕事に使おう!