マクドナルド

原田社長になって持ち直したかに見えたマクドナルドだが、またまた始めた100円戦略が苦境に立っている。100円のハンバーグを売り、その勢いで500円のバリューセットを便乗販売するという目論見だったのだが、消費者はその手には乗らなかった。来店数は予想通り増えた、しかし落とすのは100円のみ、100円のハンバーガーを買って立ち去っていく。
以前、週末になると、車販売店でキャンペーンと称して来店者に粗品をプレゼントするというチラシが出ることがあった。夫婦で店頭に乗りつけ、旦那は車に残り、奥方だけが来店、粗品をもらって立ち去る。バブル以降、粗品贈呈のチラシは見ないようになった。
百貨店も粗品は用意している。それは、リピーター対策で、すでに利用してくれた顧客にDMによりお知らせしているもの。誰にでも配っているわけではない。一度でも利用してくれたお客様を囲い込もうという戦略で、100円ハンバーガー作戦とは趣が違うが、粗品で誘う、100円ハンバーガーで誘うと点では同じだ。。
100円ショップはすでに定着しているが、最近99ショップに勢いがある。スーパーでワンパック260円のたまねぎ、中身は5個、1個52円になる。独身者や、子供のいない夫婦にはたまねぎ5個はもてあます量だ。ならばと1個99円で売ろうと、分かりやすく言えばこういうニーズに応えようというものだ。必要なものが必要な量だけ手に入るなら260円より99円のほうが良い。しかも店の利益も増える。
マクドナルドの原田社長はネット産業出身だそうだ。次の戦略を注視したい。