先を行くもの

最近LPGの供給業者を変えた。毎月の掛りが3割近く安くなった。50年近く付き合った近くの旧業者と縁切りするにはそれなりに抵抗があった。親の代からの付き合いだから無理もない。変更の意向は、すぐに旧業者にも伝わり、営業部長があわてて訪ねてきた。普段は顔も出さないのに、こういうときばかりと思うがそれもしょうがない。来ると何を言うかと思えば、新業者の悪口ばかり、それには閉口した。
この地域では、この旧業者が寡占している。新規参入業者は、静岡を本社としていて、LPG業界の価格カルテル的なシステムに抵抗して、全国営業を仕掛けている。横浜戸塚に供給基地を設け、この地域を絨毯営業しているようだ。まるで、クロネコヤマトが当時の運輸省の規制に逆らい、全国展開した様子に似ている。経理TKCもそうだった。規制に抵抗して、何かをなそうとする業者は、常に消費者利益を分かりやすく訴えている。
先を行くもの、価格の寡占はいつか崩れる。価格だけでない、ほかのサービスがあればまた別の競争にもなるのだろうが、長年「儲けすぎ」のシステムに安閑としているようでは、消費者サービスにも気が回るまい。